停電、断水、そして竜巻

ゴールデンウィーク最終日。
今日はNAKAJIが仙台に戻る日です。
NAKAJIは午前中マンションの集まりに出席し、お昼ご飯を食べたら家を出るので、駅までお見送りに行く予定でした。


午前11時、iコンシェルから「12時までに雨が降る」との情報が私の携帯に届きました。
まだ晴れているのに本当?なんて思いながら、3回目に回した洗濯物をベランダに干し終えました。


正午頃、NAKAJIが会議から帰宅。
まだ雨は降り出していないけれど、確かに風が強くなってきて雲が厚くなってきました。
急いで洗濯物を部屋の中に入れて、室内干しするものと浴室乾燥にかけるものを分けて干し直し。
その間みるみるうちに空が暗くなり、雷の音が聞こえ始めました。


その後昼食の用意をして食べ始めて5分後くらい、たぶん午後1時前に突然停電。
「どこか近くに雷でも落ちたかな?」なんて話しながら食べ終わり、気がつけば停電から30分以上が経過。
すぐに復旧すると思っていたのに何かおかしい。
うちの車はマンションの機械式駐車場に入っているため、停電だと出せません。
バスで駅まで行くか?つくばエクスプレスは動いているか?調べたところ、その二つは大丈夫。
そうこうしながら様子見をしていると、ご近所さんから竜巻が発生したとの情報を得ました。
我が家から見て西の方から発生して、筑波山の方向へずっと動いていったのを見て、ビデオに撮ったそう。
そして桐生の姉からも携帯に電話が来て、すごい騒ぎになっていることが分かりました。
そういえばひっきりなしに消防車や救急車のサイレンが聞こえていました。


はてさて、停電の原因が竜巻だとすると、これはそうすぐには復旧しなさそう。
NAKAJIは出かけるのを停電が復旧するまで数時間延期することにして、昨年の大震災と同様、いろいろと準備をしなくてはならなくなりました。


◆その1 情報収集
●ラジオ
ラジオではまだ通常通りの放送で、番組の合間にあるニュースを聞ける程度。
震災時に災害緊急番組に切り替えて放送をしていたラヂオつくばは出力が弱いのかやや聞きにくい。
我が家にあるラジオはアナログチューニングだけれど、NAKAJIが震災後から万一に備えて持ち歩いていたポータブルラジオはデジタルチューニング。
こちらの方がチューニングしやすくて聞きやすかった。
●携帯電話
震災時と大きな違いは、停電でテレビやパソコンは使えないけれど、携帯は通話やメール、ブラウザもワンセグもタイムリーに使えること。
そしてツイッターなどで市内各地からのつぶやきを元に、主にNAKAJIが情報収集。
ちなみにNAKAJIはマンション内の防災会会長でもあり、得られた情報を適宜紙に書いてマンション1階に掲示


◆その2 明かりの確保

午後3時頃でしょうか、まだまだ昼間だというのに電気をつけないと見えないくらいに真っ暗になりました。
土砂降りの雨は降っていないけれど、発達した積乱雲のせいでしょう。
昨年の震災後、ライトも見直して買いそろえました。
●懐中電灯、マグライト
持っていないよりはあるだけいいですが、やはり電球タイプだととても暗い。
LEDタイプの物を用意していました。
●Coleman(コールマン)のマイクロクアッドLEDランタン

これが非常に便利で役立ちました。
基本的にはみんながいるリビングのテーブルに置いていましたが、4つに分けて別々にも使えるLEDランタンで、ラバーバンドがついているのでぶら下げたり立てたりしてそれぞれ使えます。
一つはトイレにS管でぶら下げておき、一つは作業をする人がベルトなどに通してぶら下げて照らし・・・という感じで使いました。
●ヘッドライト
上の画像にはありませんが、NAKAJIはLEDヘッドライトも持ち歩いていました。
やっぱり頭にライトがあると作業をしている手元を照らしやすく、とっても便利。
NAKAJIだけでなく、後で私用にも買い足しておいた方が良いグッズだと再認識しました。
●ちなみに乾電池
我が家では懐中電灯もランタンもラジオも、できる限りの物を単3電池で使えるように統一しています。
そしてeneloopエネループ)を多用しています。
   
携帯電話は停電時に使えなくなったパソコンを大きなバッテリーとして繋いで充電。
パソコンの充電が切れたら単3電池を使ったUSB出力付きハンディ電源に繋いで充電。
常備する電池の種類が少なければ使い回しがききますし、エネループなら使い終わった後新しい電池をわざわざ買いに行かなくても再充電して使え、エコですね。


◆その3 水
一戸建てのお宅などでは水が出ていたようですが、屋上に貯水タンクを持たないうちのマンションは、停電と同時に水も出なくなりました。
水道管から各戸へ水を圧送するのに電気を使うためだそうです。
●飲み水
ペットボトル入りのミネラルウォーターを500ml×1ケース、2L×3ケース買っていたので、飲み水や料理用の水は心配は無し。
生活用水

その他タンクに5L×3個、10L×2個を日頃から常備して、花の水やりや加湿器のタンクに補充したり、お風呂を沸かす時に浴槽に足したりして使用していました。
3日以内に使い切って、また新しい水を汲んでおくようにしながら、いざというときの生活用水に備えていました。
●トイレ
いつもお風呂の残り湯を使って洗濯していたんですが、今日に限って3回も洗濯していました。
残っているのは浴槽に半分以下。
この残り湯をバケツに汲んで、トイレを流します。
空いた牛乳パックをトイレに置いておき、小の時はトイレットペーパーを便器に流さずこれに入れて、たまったら牛乳パックごと捨てます。
少しでも流す水の量を節約するためです。
また、家族だけなので一人が入ったら他の人も続けて入り、まとめて流すようにしました。


◆消毒
ハンドソープをつけて十分に手洗いできないため、消毒用ジェルやスプレーを使いました。


◆食事
まだ6時でしたが、今夜は暗くなる前に食事の準備。
電気と水が止まりましたが、ガスは使えます。
●冷蔵庫

停電が長引くとわかった段階で、いつも冷凍庫に入れていた保冷剤を冷蔵室の上段に移し入れました。
使った保冷剤はLOGOS(ロゴス)の氷点下パックGT-16℃ハード。
一般的な保冷剤と比べて保冷能力が8倍だそうで、震災後に買い足した物の一つでした。
●まな板
頻繁に洗えないので、空いた牛乳パックを再利用。
洗って乾かしていた牛乳パックを切り開いて1枚の平らな状態にし、まな板の上に敷いて使用。
使用後は捨てるだけ。
●食器
今夜は昨晩作ったカレーが残っていたので、レンジでチンするパックご飯をボイルして、カレーライスにしました。
極力食器洗いしなくてすむよう、お皿にはサランラップをかけてその上によそりました。
NAKAJIに「何これ?」と驚かれましたが、サラダは紙コップに入れて出し、食べ終わったらそのまま捨てるだけにしました。
後から考えたら、パックご飯のパックをそのまま使ってカレーをかければお皿を使わずにすみました(^^;
普段は私と智ちゃんの二人だけの生活なのであまり非常食を買い置きしていませんでしたが、NAKAJIやおばあちゃんがいる時に非常事態となる可能性を考えると、もう少し用意しておいて使いながらまた補充し続けた方がいいと思いました。


暗くなる前にお布団をひき、智ちゃんにはパジャマに着替えさせていました。
暗くなってからは何かできるわけではないので、早めでしたが夜7時半頃に智ちゃんを寝かせました。


夜9時前、突然電気が点灯、停電が復旧しました。
水も出るようになっています。
今晩のうちに復旧してくれて良かった〜。
テレビをつけると、どのチャンネルもつくばの竜巻について繰り返し報道していて、大変な騒ぎになっていました。
こんな大きな竜巻が日本で、自分の目と鼻の先で起こっただなんて信じられません。


智ちゃんの幼稚園は当初明日の月曜日から給食がスタートすることになっていました。
つくば市公式のツイッター情報によると、給食センターが停電の影響で稼働しないため、お弁当を持参するようにとのこと。
明日の朝はまた早起きしてお弁当作りかな?
朝になって緊急連絡網がまわってくるかもしれませんが、そのつもりでお米をといでタイマーをかけて、と電気が通ったら通ったでやることが発生。
でも、智ちゃんと二人だけの時じゃなくて助かりました。