「のほほんのんの」を読んで下さる皆さんへ

私はこれまでいつもこのblogを書くとき、読む方に面白いと思っていただけるよう、テーマ選びや表現を意識していました。
(実際に面白いと思っていただけたかは別として)


しかし流産の診断をされてからは、自分にあった事実を忘れないために記録し、申し訳ありませんが自分のために独り言として書いてきました。
普通流産や手術についてはあまり人に公表しないのではないか、読み手がいるblogという場で、読んだ方が嫌な思い、悲しい気持ちになるのではないかと言う気持ちもあり、書くべきか否かかなり悩みましたし、今でも書いて良かったのか迷いはあります。


それでも書いたのには、大きく2つ理由がありました。
まず第一に、書くことによって自分の心の整理ができればと思ったから。
二つ目に、同じような経験をした天使ママさんへ向けて、今後何か役に立てばと思ったからです。


流産と診断されたとき、本来ならお医者さんに色々と質問するべきだったのですが、私はあまりに気が動転していて、何も聞くことができませんでした。
仮に質問していても、あの精神状態ではきちんと理解できなかったでしょう。
稽留流産ってどういうこと?
・子宮内容物除去手術(掻爬手術)ってどんな手術?
・手術後の経過は?
・他の人はどう感じて、どう気持ちを持っていったの?
どんな些細なことでもいい、何でもいいから知りたいと思いました。


妊娠してすぐに買ったマタニティ本を読んでも、あまり詳しくは載っていません。
そのため私はインターネットで検索し、様々なホームページで情報収集をしました。
自分が予想していたよりも、同じ悲しみを経験した方がたくさんいることに少し驚き、色々な体験談が参考になり、大変支えられました。
「天使ママ」という言葉があることも知りました。


私と同じ悲しい思いをせず、プレママさんが順調に出産できるように、心の底から祈っています。
しかしもし予想外の悲しい現実に突き当たったとき、私が先輩天使ママさん達にしてもらったように、少しでも何かできればと思いました。
不安、恐怖感、悲しみ、怒り、悔しさ、焦燥感、受け入れなければならない現実の厳しさ・・・などなど、体験した者だからこそ伝えられることがあるような気がしました。
だからあえて、事実をできるだけ正確に、感情をできるだけ素直にストレートに書くように努めました。
気持ちを率直に書いた結果、自分がちょっと情けなく格好悪いとも思っていますが。


読んで下さっている皆様、不快感を与えてしまったらごめんなさい。
励まして下さった皆様、温かく見守ってくれた皆様、心から感謝しています。どうもありがとうございました。