動物園

NAKAJIにお願いして、動物園へ連れて行ってもらうことにした。
まもなく天国へ行っちゃうベビちゃんに、パパとママと家族3人での楽しい思い出をあげたいと思ったからだ。
私も幼い頃、上野動物園に連れてってもらい、パンダやぞうさんを見て喜んだ覚えがある。
ベビちゃんは決して不幸せだったんじゃなく、パパもママも心から愛していたんだよ。
おじいちゃんおばあちゃんからもおめでとうって言われ、
ブログや掲示板を通じてのコメントやメール、電話やお手紙でたくさんの方から祝福され、みんなから愛されていたんだよ。
天国に行ってもさびしくないように、幸せな思い出を持っていってもらいたかった。
そんな思いからNAKAJIに相談すると、すぐに賛成してくれた。


実は産婦人科の先生から、手術までの間に激痛と多量の出血があるかもしれないと注意を受けていた。
でも安静にしていたところで、月曜日には手術を受けなくてはならない。
それならたとえそういう事態が起こっても、家族3人で思い出を作りたいと思った。
万一に備えて大丈夫なように準備だけはし、できるだけ体に負担がかからずに行ける場所を検討し、茨城県内の日立市かみね動物園へでかけることにした。


動物園ではぞうさんからスタートし、ペンギン、月の輪熊、ロバ、丹頂鶴、フラミンゴ、カバ、サイ、ミーアキャット、キリン、シマウマ、ラクダ、サル、ライオン等々、たくさんの動物を一緒に観た。
ヤギや鹿にはエサをあげたりもした。
ベビちゃんは喜んでくれたかな?


無事帰宅し、今度は昨年夏の結婚式の写真を見せてあげた。
披露宴で上映した、私達の生い立ちの記録であるフォトシネマも見せてあげた。


夜になった。窓から満月がきれいに見えた。
昼間の暑さも夜になって、ちょっと落ち着いてきた模様。
NAKAJIとベビちゃんと一緒にお散歩に出かけた。
本当は秋になって安定期に入ったら、毎日一緒にお散歩しようとNAKAJIと約束していた。
残念ながら最初で最後のお散歩になった。ごめんね、ベビちゃん。