授業参観

先日、授業参観・教育講演会・学級懇談会があり、学校に行ってきました。


授業参観は道徳の授業。
オリンピックでの実話を元に、ボートから海に落ちたライバルチームの選手を助けるか、優勝目指してゴールに向かうか、考えました。


数年がかりで練習を重ね、国を背負って臨んでいるオリンピックの舞台。
これまでになく調子もよく、今なら優勝が見えているという状況。
しかし落下した選手のいるチームは、すぐにブレーキをかけてもボートはすぐに止まれず、100メートルも先まで進んでしまいました。
大会の救命ボートもすぐに駆けつけられません。
ここで自分たちがレースを中断して助けなければ、落ちた選手の命はありません。
命を救うと優勝はあきらめなければなりません。


子どもたちはかなり悩んでいるようでした。
そうですよね、大人だって判断に迷います。
しかもその場ではゆっくり考えている暇もなく、瞬時の判断が結果を大きく変えてしまいます。
子どもたちは悩みながらも、自分なりの考え、感想を記入して、発表していました。


授業の中では、どうすることが正解だという判断はあえてしませんでした。
実話では、海に落ちたライバルチームの選手を助けるため、レースから一次それたこと、命を助けて大会の救命ボートに引き継いだ後、レースを再開して全力でゴールを目指したこと、その結果、十何位まで順位を下げてしまったこと、しかし各国メディアからたくさん取材され、命の金メダルだと賞賛されたことが、子どもたちに続きのお話として伝えられました。


一人一人がどんな思いを胸に抱いたでしょう。
でも落ちた選手が助かったと分かり、子どもたちの顔が明るくなって、スッキリしたという印象を受けました。