防災講演会

群馬大学広域首都圏防災研究センター長で、群馬大学大学院教授の片田敏孝先生が講演されるということで、家族で聴きに行きました。
片田先生の専門は災害社会工学です。
平成16年から、岩手県釜石市で小中学生を中心に津波防災教育に取り組み、その後起こった東日本大震災では子どもたちの防災意識、避難の実践、小中学生の生存率99.8%という高さから、「釜石の奇跡」と言われました。


以前からNAKAJIより、片田先生の取り組みの素晴らしさは聞いていました。
その他にも、災害関連番組等に片田先生が出られているのを見てきました。
今回土浦市で講演会があると知り、ぜひお話を聞きたいと参加しました。


やはり行ってとても良かったです。
最近頻発している想定を超える災害としては、ちょうど昨年の同日9月10日に茨城県常総市で起こった鬼怒川堤防の決壊による水害や、岩手県・北海道に大きな影響を及ぼした台風9号・10号・11号の大雨、そして今年4月の熊本地震などを具体例にして、現行の行政主導による避難制度の限界をお話しになりました。


そして東日本大震災での釜石市で、子どもたちがいかに主体的に避難行動を取れたか。
それまでの釜石市は、津波が来ると言われていた土地にもかかわらず、逃げないことが常態化していました。
こういう環境で、逃げられる子どもが育つわけがない。
子どもたちへの防災教育には、学校・家庭・地域の連携が不可欠であるということ。


先生は少し時間をオーバーしても尚熱心にお話しになりました。
【避難三原則】
想定にとらわれるな。
最善を尽くせ。
率先避難者たれ。


ともちゃんにとっては難しい話も含まれていましたが、特に釜石市の実例は分かりやすく、心に響くものがあったようです。