あいうえお

娘の音読をみてやっていました。
口をちゃんと開いて読まないので、「上下」が「じょうぎ」と聞こえます。
何度か「上下」と繰り返させても、やっぱり「じょうぎ」に聞こえます。
そもそもの口の形が悪い、口をほとんど動かしていないからでしょう。


そこで、1年時の国語の教科書を持ってこさせ、「あ・い・う・え・お」の口の写真と、鏡に映った自分の口の形を見比べさせました。
唇も舌も、力を入れずにほとんど動かさない方が楽で、そういう発音が癖になってきていたんですね。
意地を張ってすぐには直そうとしない娘と根比べじゃないですが、ここで負けたら直らないと思い、一緒に発音しながら繰り返し教えました。


「あ」はもっと口を大きく開いて
「い」は笑顔を作るように口を横に開く
「う」はもっと口をすぼめて尖らせて
「え」は横に開いて、「い」より少し縦に口を開けて
「お」はもっと縦にあごを動かして口を開く


私が小学生時代、合唱部で先生から教えられた母音、子音の発音を思い出しながら、
「や」は、小さく「い」を入れてから「や」
「わ」は、小さく「う」を入れてから「わ」
などと、直してやりました。
素直に聴く耳を持ってからは、きれいに読めるように変わったと思います。


合唱部の発声練習では、「星の世界」という曲を毎日歌っていました。
1番は母音だけで、2番は子音を使った普通の歌詞で。
ニ長調からスタートし、半音ずつ高くしながら移調し、ト長調まで。


ともちゃんはピアノのレッスンで、ハ長調のハノンの曲をト長調で練習してくるように宿題が出ていましたが、先生の意図をくめず、移調することを面倒くさがっています。
また全調の練習が出てくるテキストを使っていて、シャープやフラットがたくさんついた楽譜は、譜読みを嫌がったりします。
音読と合わせて、いろいろな調についてもピアノを弾いて教えてやり、最後には「星の世界」を私の伴奏で歌って、お互いに気分転換をしました。
合唱部に入っていたこと、無駄じゃなかったかな。