今日は土木の日

「土木」という漢字を分解すると「十一、十八」となることから、今日は土木の日
土木の日に先駆けて、先週末の11月16日(土)に土木研究所と国土技術政策総合研究所が一般公開を実施しました。
私たちもスタンプラリーをしながら、様々な実験施設を見学してきました。


○試験走路
一周約6.7km、最大バンク角28度、時速120kmでハンドルを切らなくても曲がれるように設計されている試験走路を、実際にバスに乗って高速走行して体験。
また降車してその傾斜の大きさを実感しました。

大人でも立っているのに自分の身体をキープするのがやっとの角度。
智ちゃんは最初一番高い道路の端までのぼると、その高さに怖くて泣き出してしまいましたが、そのうち周りの子どもたちが駆け上ったり下りたりして遊んでいるのを見ると、自分も真似をしてまた上り出しました。
他にもこの試験走路では、高速道路上での外灯、看板、トンネル、雨天時の路面の滑り具合などの実験も行われているそうです。


○舗装走行実験場

排水性舗装など道路の舗装について説明を聞き、アスファルトを混ぜて舗装を作る実験を見学。
そして新しい舗装を実際の道路に導入する前に、4台のトラックを周回させて耐久性などを試験しているそうです。
この赤いトラックはドライバーが乗っていない無人トラックで、GPSで制御されています。


○走行時非接触給電システム

電気自動車がバッテリーから給電しなくても、道路上を走ることで走行中に舗装下に埋め込まれたコイルから給電するシステムの研究をしている施設です。


○水理実験施設

ここはダムについての実験施設です。
ダムの下流に水が流れる際、水の勢いを弱める役割を果たす「減勢工」についての説明を聞いた後、青森県津軽ダムの縮小モデルを使って実際に水を流す実験を見学しました。


○土石流発生装置

先月発生した台風で、伊豆大島が甚大な被害を被りました。
この施設では、川に何も対策をしない場合と、砂防ダムを造ったり堤防を作った場合とを比較した実験を見学しました。


○橋梁撤去部材展示
 
ここでは実際に使われていた橋などの撤去した部材が展示されていました。
部材にはさびやひびなどがみられ、コンクリート内部の異常をハンマーで叩いた音を聴き分けて調査する打音調査や、縦横格子状に機械をあてて鉄骨を調査する体験ができました。