八戸ポータルミュージアム はっち その2

三階和のスタジオでは投扇興をやっていました。
投扇興とは江戸時代の遊戯の一つ。
「枕」という桐の台に乗せた「蝶」というイチョウ型の的に向かって、少し離れたところに座って開いた扇子を投げて落とします。
落ちた蝶と扇の形を、「花散里」「末摘花」「空蝉」といった源氏物語54帖になぞらえて採点し、二人で交互に十回ずつ投げて競います。


NAKAJI、私、智ちゃんの三人で体験させてもらうことにしました。
私は以前テレビで見たことはありましたが、やってみるのはこれが初めて。
 
先生に扇の持ち方、投げ方を教わってしばし練習。
智ちゃんはハンデとして的への距離を少し近づけ、扇の持ち方も変えていますが、結構ちゃんと当てて落とし、点数を取れています。
私も練習していくと扇を飛ばす感覚がつかめてきて、高得点が飛び出したり。
そこでいよいよ対戦です。


第一戦 智ちゃん 対 私
智ちゃんは「花散里」の1点、「須磨」の6点など、こつこつと点を重ねて合計14点。
私は緊張からか練習の成果が一向に出せず、的に当たらない「手習」0点が続いて合計5点。
結果、智ちゃんの勝ち、私の負け。


第二戦 智ちゃん 対 NAKAJI
智ちゃんは「行幸」4点、「絵合」4点などが出て合計14点。
NAKAJIは練習よりも本番に入ってコツをつかんだようで、「須磨」6点や「薄雲」8点など着実に点を取って合計29点。
結果、大人げなくNAKAJIの勝ち。


第三戦 NAKAJI 対 私
NAKAJIはさらに「薄雲」8点や「朝顔」7点など、毎回のように点を重ねて合計40点。
私は以前力を出し切れずに「手習」0点が続きます。
第八投で会場に居合わせた方々みんなが驚く「真木柱」35点の高得点を出して、一気に挽回を試みましたが、その後また手に力が入って結局36点止まり。
結果、NAKAJIの勝ち


優雅な遊びのようでなかなか面白く、熱くなります。
智ちゃんにとっても集中力がつくし、室内でも静かに遊べてお友達と競っても楽しいかも。
一気に投扇興のセットが欲しくなりました。
しかし後日調べたところ、安いものでも一万円以上するということが分かりがっかり。
そうそう手が出せませんねえ(^^;