おおむらさき

お昼休み、国蝶のおおむらさきが羽化したとテレビで流れた。
今回のおおむらさきは、東京生まれの東京育ちだとか。(笑)
アップでまじまじと見ると、意外と胴体部分が太いことに気づく。
知らなければ、蛾と間違えそうだ。



私は小学生の頃、あげはを飼っていた。
近所のからたちの木や山椒の木から、たまごや幼虫を探してきて、
ガラスケースに入れて育てた。



黒い幼虫が青い幼虫に変わると、わざとつついていたずらし黄色い角を出させる。
角が出るのは面白いが、これがまたくさいんだ(^^;
その後さなぎから蝶にかえる。
羽化したあげはがいないか、朝起きてケースを覗き込むのが楽しみだった。



羽化したばかりのあげはは、ケースから出して縁側の網戸にとまらせる。
30分から1時間位そこにとまり、ゆっくりと時間をかけて羽をしっかり伸ばす。
飛び立てるようになった頃、網戸を開けて空に放す。
その瞬間がなんとも言えず、そのために毎年50羽位育てては空に放した。



おおむらさきを見て、あの夏の朝がぶわーっと思い出された。